一日一膳。(仮)

日常を記す。

プロデューサーとは?


今回は、山口百恵などを売り出した音楽プロデューサー酒井政利氏の講義。
正直、ワイドショーのイメージが強く、あまり好きではなかった。しかし、さすがは、数々のアーティストをヒットに導いてきただけあって確固たるプロデューサー観を持っている。
話の中で出てきた人間関係における51:49と言う話は、なるほどなと感心した。押しすぎず、引きすぎず。


やはりプロデューサーという仕事は、常にアーティストのことを思いやりながら、いかにして全体を把握し、優先すべきことは何なのかをわかっていないと務まらない仕事だと思う。
質疑応答のところでうちの大学の学生が現在の音楽プロデューサー達は、世間に迎合した音楽ばかりを作っていると言って、評論家のごとくそのことを延々と語っていた・・・


 それは、個々の価値観が決めるのであって、迎合していようが、していまいが、別にあの場所で聞くようなことかとは思った。売れるから作ることは、利益を求める上で当たり前だと思う。それが曲として良いか悪いかは別にして。
ただ二番煎じの物は、いずれ淘汰されることは間違いないし、逆に支持され続けている人達は、現在も尚活動し続けている。
別にグループのメンバーとして露出しようが、TV番組に出てこようが、それは、それでいいと思う。人それぞれ表現方法は違うのだから。今においても表に出てこない時代を支える名プロデューサーは、数多くいる。現在の音楽が聞く値もしないということは、あまりにも偏った短絡的な考えだし、いいかげんうんざりだ。批判することほど簡単なことはない。


よくさっきの人のように今のJ-POPは、昔とは違い、どれも一緒で聞けないものになったと言う人がいるが、確かに70年代、80年代と名曲と呼ばれるものは、たくさんある。しかし、それはそれであって今の音楽を否定する理由にはならない。ある人がそうであっても、別の人はそれを良いと思い、好んで買っているから市場が成立している。
それに今の全ての曲が昔に劣っているかと言えば、必ずしもそうは言えないと思う。
メガヒットが連発した90年代、2000年と大きく移り変わる中で、音楽産業を取り巻く環境は、本当に大きく変わろうとしている。なかでも売り上げが確実に減っていることは明白な事実だ。


しかし、それでも新譜に期待する気持ちは、少しも変わらない。それは、新譜が出なければ名曲と呼ばれるものは生まれないからだ。
もう少し前向きに考えた方がいいんじゃないかなと思う。
それも考え方の違いと言われればおしまいだけどね。。。


ただあなたに何がわかるの?と言いたい気持ちにはなった。