一日一膳。(仮)

日常を記す。

LUNA SEA

otomiaki2005-02-04


2000年12月27日、終幕を宣言したLUNA SEAの生中継もされた東京ドーム最終公演。なぜかふと思い出して、久しぶりに懐かしくもある当時のビデオを見た。
映像や実際に行ったライブの中でも間違いなくベストライブの一つに入る。


解散してから久しく離れていたけど、今でも全然色あせない。
激しい曲から、バラードまでどれも好きな曲ばかりなんだけど、特にクライマックスの「UP TO YOU」は、感動ものだ。これだけグルーヴ感があり、ライブで曲が栄えるバンドは、そうはいない。
そして、一人一人の個性が明確にあり、お互いを信頼しながらもファンと真剣に向き合い、素直にかっこいいと言えるバンドは、もう出てこないんじゃないかと思う。初めて聞いた「ROSIER」や「TRUE BLUE」「DESIRE」の衝撃は、今でも覚えている。もちろんGLAYラルクにも、それがあるんだけど。

LUNA SEA THE FINAL ACT TOKYO DOME [DVD]

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ある意味、90年代が、日本のロックの全盛期だったように思う。
BOOWYX JAPANの流れを引き継いだGLAY、そして、L’Arc〜en〜CielB’zMr.ChildrenJUDY AND MARYTHE YELLOW MONKEY・・・
この中でいくつかのバンドは、解散をした。音楽性の違い、あるいは、打算的なもの、そして、自分達のまだまだ長い未来を見据えた前向きなもの。
もちろんLUNA SEAは、前向きな解散だったわけだが。
いわゆる彼らは、誰もが知っている人達。そして、自分の中学・高校時代は、彼らと過ごしたと言っても過言じゃない。そして、今でも引き継いで聴いている。


なぜか最近のバンドには、なんの高揚感も感じない。175RBUMP OF CHICKENも良い曲を書いているとは思うけど、なにか物足りない。気持ちを引きつけるものを感じることができない。それは、単純に100万枚売れたとかっていうセールスの問題じゃない。


現実に今の日本のチャートを支えているのは、90年代にメジャーデビューをした人達がほとんどだ。その人達が今でも現役でCDをリリースし、大規模な動員を誇るライブを行っている。そして、今、彼らを脅かすほどのバンドがいるのかといえば、かなり疑問符が残る。
あまりにもジャンルが細分化され、多様化した結果がここに現れているのかもしれない。果たして、今、流行のミクスチャー系のバンドが10年後、どれだけ残っているんだろうか。


もう少し、中堅やベテランを駆逐するような勢いのある華やかなバンドが出てきてほしいと願うばかりだ。一心不乱に聞いたあの頃のLUNA SEAのような。当時のビデオを見て改めてそう感じたよ。ほんとRYUICHIってさらっとかっこいいこと言っちゃうからなぁ。
できればまた何年後かに再結成してくれると良いんだけど。本当に惜しいから。


俺も歳を重ねたってことかな。